< 香料の種類 >
商品の付加価値を高める手段として「香り」が注目されて以来、私たちの暮らしは
いろいろな香りで満たされています。
化粧品、シャンプー、リンス、洗剤、ハウスクリーニング剤・・・数えたらキリがありません。
商品に使用する香料には「天然香料」と「人工香料」の二つがあり
天然香料は植物や動物の分泌物から採取され、人工香料は化学物質の合成により製造されます。
< 昔から重宝されていた天然香料 >
植物から抽出した天然100%の香りの成分、精油(エッセンシャルオイル)は
健康維持や美容の目的で香りを暮らしに役立てる芳香療法(アロマセラピー)で
使うものとして、最近では随分身近な存在になってきました。
現代のアロマセラピーは西洋で発祥しているので、特に日本では新しい分野のもののように
感じますが、植物の中の精油を抽出する試みは10世紀から始まり、錬金術の技術を
ベースに、アヴィケンナという人が水で植物を蒸して、精油を取り出す
水蒸気蒸留法を考え出したと言われています。
< 精油の本来の役割 >
そんな大昔からわざわざ精油を植物から取り出そうしたのは、そうしたくなる理由が
あったに違いありません。
現代の私たちは自分の暮らしに役立てる目的で、地球上のいろいろな場所で抽出された
精油を手に入れて使用しています。
それは人間本位の消費活動であることを理解して、植物側の事情に目を向けてみましょう。
植物は人間に使われるために精油を分泌しているのではなく
自分自身を元気に成長させるために体内のいろいろな部位に蓄えています。
< すべての精油に共通する力とは >
精油は極めて微量な成分まで数えると数百種類の天然の化学成分が混ざって出来ていて
その成分が植物によって異なるために香りや効能(働きかけ)にも個性が生まれます。
ラベンダーの香りを嗅ぐとリラックスできる、とかユーカリを入れたオイルでマッサージすると
筋肉の疲れが和らぐ・・・などなど。。。
あなたも暮らしのいろいろな場面でのお気に入りの使い方を楽しんでいらっしゃるかもしれません。
その一方で全ての精油に共通して大なり小なり持っている力もあります。
それが抗菌、抗真菌、抗酸化、免疫力を高めるなどの力で、微生物や昆虫、動物などによって
植物が怪我をしたり、厳しい自然環境の中でも生き残るための特効薬となる成分によって
もたらされる力です。
私たちが精油を使う時には、そんな「植物の生きる力」に助けてもらっていることを
意識し、心地よい暮らしのパートナーとしてその存在に感謝したいものですね( ✿˘︶˘✿ ).。.:* ♬*゜