乾燥と寒さが強まる冬、植物や動物は、自ら葉を落としたり冬眠したりとできるだけ活動を控え、春に備えてエネルギーを蓄えています。
今日は、啓蟄。
私たち人間も、冬の間に眠っていた体をゆっくり起こし、そろそろ春のモードに体調を切り替える季節ですね。
それを大いに手助けをしてくれる「春の山菜」が、今日のテーマです。
春は体が目覚める季節
私たちは生きていく中で代謝を行い、この時、体内には二酸化炭素や乳酸、アンモニアなどが発生します。
こうした「老廃物」と呼ばれるものが体内に蓄積されていくと、冷えやむくみ、肩こり、肌荒れなど体の不調が起こりやすくなってしまいます。
老廃物は汗や尿として体外に排出されますが、冬場には新陳代謝が悪くなるため体外に排出されづらくなります。
今年も芽吹きの季節になり、ゆっくりと体が目覚める季節です。
徐々に体の新陳代謝を高め、冬に溜めこんだ老廃物を外へ出す いわゆるデトックスに「春の山菜」を活用しましょう!
山菜に秘められた驚きのパワーとは?
昔から 「春には苦味を盛れ」 という言葉があるのを知っていますか?
体のデトックス効果に優れている食べ物が、今が旬、山菜です。
春の山菜は、苦みがあるから、ちょっと苦手…。
という方もいるかもしれませんが、この苦味が老廃物を排出するために必要な成分なんですよ。
代表的な春の山菜や春野菜のデトックス成分を挙げてみましょう。
◆植物性アルカロイド
春野菜の苦味成分。
腎臓の機能を上げることで、体の中の老廃物やたまった水分の排出を促し新陳代謝を高める働きがある。
たらの芽・ふきのとう・ウド・菜の花など
◆ポリフェノール
植物が虫から身を守るために出す苦味成分。
植物が光合成を行う際にできる物質の総称で、抗酸化力も高く、血行促進、代謝促進などの作用がある。
ふきのとうなど
◆カリウム
ミネラルの一種で、体内の余分な水分やむくみの原因になるナトリウムを排出する作用があり、血圧を調整する。
たけのこ・ふきのとう・菜の花・セロリなど
◆ビタミンB2
活性酸素を消去するグルタチオン還元酵素を助ける働きや、肌の健康を維持する作用もある。
ぜんまいなど
◆硫黄化合物イソチオシアネート
肝臓の解毒作用を高める。
菜の花など
◆食物繊維
腸内の老廃物を吸着して体内に排出する効果がある。
たけのこ・ふきのとう・菜の花など
旬を意識した食材をいただくことが、季節に応じた健やかな体作りにつながっている事をお分かりいただけましたか?
スーパーのお野菜コーナーにもいろいろな山菜が置いてあるので、たくさん食卓に取り入れて体のデトックスに活用したいですね。
ただし、春の山菜には、あく取りが必要なものもあるので、レシピを参考にして調理をしてください。
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