脳ストレスとセロトニン

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社会生活を送る中で誰もが感じる「ストレス」。

近年の研究により、ストレスを感じているのは脳であること。

また、絶え間ない多様なストレスを自分にとって適度なものにコントロールするために「セロトニン」という脳内物質が重要な働きをしていることなどがわかってきました。

今回はこのセロトニンを高める生活習慣についてご紹介します。

(参考文献:脳からストレスを消す技術/有田秀穂著)

< ストレスの種類 >

ストレスは2種類あり、痛みや寒さなどの身体で感じる「身体的ストレス」と、つらい、悲しいなどの「精神的(心の)ストレス」に分けられます。

これまでのストレス研究は前者の身体的ストレスに関するメカニズムについてがほとんどで、心が感じる精神的ストレスのがなぜ生じるのかやどうすれば治るのかはわかっていなかったため、多くの人がうつ病などの心の病に苦しんでいるのが現状です。

しかし、脳科学の発達によりだんだん精神的ストレスがどうして発生するのかや、コントロールする方法があることがわかってきました!

精神的ストレスは脳が感じるストレスであることから「脳ストレス」とも呼ばれます。(セロトニン道場有田秀穂先生が命名)

 < セロトニンとは >

セロトニンは脳の中などで分泌される物質で、脳の神経同士の情報伝達を担う役割があります。

神経細胞は隣同士でぴったりとつながっているわけではなく、ほんの少しだけ間隔を空けながら連携しています。その隙間を移動して情報を伝達しているのがセロトニンなどの情報伝達物質と呼ばれるものです。

セロトニン神経はわたしたちが目覚めている間はずっとインパルス(電流のようなもの)を発射してセロトニンを放出するため、起きている間の私たちの脳内には一定量のセロトニンが行き渡ります。

serotonin4 神経細胞の様子

< セロトニン神経の働き >

セロトニン神経には下の5つの働きがあり、わたしたちの心身に多く影響を及ぼします。

セロトニン神経の活性は抗ストレス能力を高めますが、反対に活性が弱まると仕事や生活の質を落としてしまうことにもなりかねません。

セロトニン神経の活性を助けるライフスタイルをぜひ生活の中に取り入れていきたいですね!

1.クールな覚醒・・・脳の働きをよい状態で維持する

2.平常心の維持・・・心の状態を整える

3.交感神経の適度な興奮・・・高ぶりすぎない活動モード

4.痛みの軽減

5.よい姿勢の維持

< セロトニンを活性するトレーニングとは >

セロトニン神経を活性化させるものは主に2つあり、1つは「太陽の光」、そしてもう一つは「リズム運動」です。

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◆太陽の光

朝起きたらカーテンを開けて、朝の日の光を部屋いっぱいに取り込みましょう。通勤・通学をしている人ならなるべく日のあたる場所を選んで歩いたり、太陽の光を感じながらのウォーキングやジョギングもおすすめです。

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◆リズム運動

一定のリズムを刻みながら身体を動かすことをさします。

呼吸や咀嚼(食べものを噛むこと)、ウォーキング、ジョギング、マラソン、サイクリング、水泳、エアロビ、ダンス、スクワットなど。

腹式呼吸や、ヨガ、太極拳、読経や太鼓をたたくことなどもそうです。

普段の生活の中に少し工夫を加えることで誰でもできるセロトニン活性術!

あなたもぜひチャレンジしてくださいね( ✿˘︶˘✿ ).。.:* ♬*゜

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