健康のためにはコレステロールを摂りすぎないほうが良い!という厚生労働省の方針のもと
コレステロールをたくさん含む食品の代表、卵は「1日1個が上限!」と
以前は言われていました。
けれども、血中コレステロールの7~8割は体内で作られ、食事の影響はもともと
少ないことなどから、2015年4月には摂取量の上限は撤廃され、コレステロールを悪者扱いする
考えはだんだん変化してきています。
<コレステロールの働きとは?>
コレステロールは、人間の体に存在する脂質で細胞膜・神経の鞘、各種のホルモン・胆汁酸を作る
材料となる体に必要な物質です。
脳の情報を体の各部に伝達するにはコレステロールが不可欠なため、体内で最もコレステロールを
必要とする臓器は脳や神経だそうです。(両方合わせると全体量の約1/3)
2割~3割を体外から食品として取り入れ、7~8割は脂肪やタンパク質などから肝臓などで
合成されます。食べ物から摂取する量より肝臓で自家合成する量が圧倒的に多くその質や量は
肝臓の働きに頼る割合が大きいことがわかります。
<現代人はコレステロールをいっぱい使う>
現代人は体の疲れより、脳の疲れを貯めています。日々頭の中に考えを巡らせ、他人と自分を較べながら
脳をフル活動させていますから、脳でのコレステロールの必要量もアップします。
また、ストレスに対抗するために副腎でもホルモンを作らなければならない私たち・・・。
ホルモンが作られるための材料はコレステロールですから、体内のあちこちで
コレステロールの需要が拡大しているのです。
<お坊さんのようには暮らせない・・・だから・・>
もし私たちが煩悩を捨て、心の穏やかな暮らしを極めることができるならば
余分なホルモンを作る必要がなくなり、原料のコレステロールの需要も減りますが
普通の現代人はなかなかそんな生活は出来ません。
ストレス対策に必要な副腎ホルモンや女性の心と体に深く影響を及ぼす
女性ホルモンの材料に困らないためにも、質の良い脂質やタンパク質を適度にとり
できるだけ肝臓を疲労させない生活習慣を心がけたいですね( ✿˘︶˘✿ ).。.:* ♬*゜